学校長あいさつ

 北海道帯広盲学校のホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

 本校は、今年度、創立89年目を迎えます。

 その始まりは、昭和12年7月1日、私立帯広盲唖院の開設にさかのぼります。

 小樽盲唖院の訓導であった岩元悦郎先生・ヒデ先生ご夫妻が、道東の地に盲児・聾児のための教育の場がないことを憂い、

「この地域の子どもたちを教育することができれば、それは子どもたちの幸福であり、ひいては社会への貢献につながる」

との強い思いのもと創設されました。

 創設に至る詳しい経緯につきましては、十勝教育局が編集・発行した道徳教育地域教材「十勝野」において、岩元先生の生涯とともに紹介されておりますので、ぜひご覧ください。

 現在、本校は道内に4校ある盲学校・視覚支援学校の一つとして、十勝・釧路・根室管内の全域、ならびにオホーツク・上川管内の一部を校区域とし、「見えない」「見えにくい」ことによる困難を抱える幼児児童生徒の教育を担っております。

 また、遠隔地から通学することが難しい幼児児童生徒のために、寄宿舎「ふしこ寮」を併設しております。

本校では、校訓を「かしこく ゆたかに たくましく」と定めております。

 この言葉には、在籍する幼児児童生徒はもとより、本校を巣立つ子どもたちや、地域で支援を受ける子どもたちを含め、一人一人が「生きる力」を身に付け、豊かな人生を歩んでほしいという願いを込めています。

 また、令和8年度は、学校の年間テーマを

「Re-Innovate ~これまでの『最善』を、これからの『最高』へ~」と設定いたしました。

 これは、これまで本校が大切にしてきた教育の良さを土台にしながら、時代の変化や子どもたちの実態に即して教育を再構築していくという決意を表したものです。

 その実現に向けては、「幼児児童生徒」「教職員」「保護者・地域」が同じ方向を向き、
子どもを中心に据えて取り組む「三位一体の教育」を大切にしてまいります。

 また、今年度の重点教育目標を

「一人一人の持つ力を丁寧に引き出し、活用する力を育てる」とし、幼児児童一人一人の良さや可能性を引き出し、それを様々な場面で発揮できるよう、全教職員が一丸となって指導・支援に当たってまいります。

 今年度は、幼稚部3名、小学部4名、計7名でのスタートとなりますが、一人一人の実態や個性に応じた丁寧な教育活動を展開してまいります。

 さらに、本校は道東地域における視覚障がい教育のセンター的機能を担っております。来校による教育相談に加え、校区域内の学校への支援、保健センターや発達支援センター等への訪問を通して、「見えにくさ」による困難を抱える子どもや保護者への支援、そして早期の気づきにつながる取組を進めております。

「盲学校で学んでみたい」

「盲学校を選んで良かった」

と思っていただける学校であり続けるよう、教職員一同、力を尽くしてまいります。

 最後に、本校ではホームページに加え、X(旧Twitter)やYouTubeなどのSNSを活用し、教育活動の様子や食育の取組、視覚障がい教育に関する教材・教具の紹介などを発信しております。

 ぜひあわせてご覧いただき、本校の教育への理解を深めていただければ幸いです。

令和8年(2026年)4月

北海道帯広盲学校 校長 飯 野   宏